2017年06月24日
第68回京都薪能 2日目
第68回京都薪能 2日目
本日の演目「野宮」に合わせて、葵柄の小紋に車争いを思わせる絵柄の帯に女面の帯留にしました。
今回は、女性が主人公となるのは、「野宮」のみです。火入の後の、刻々と暮れ始める絶妙な時間帯です。
開演前に、楽屋前に出ていらした「野宮」シテの河村晴道さんにばったり遭遇してしまい、うれしくなって声を掛けてしまいました。「葵上」の御息所と違い、「野宮」は、静かなたたずまいが魅力の御息所です。御息所の妄執が、ゆらゆらとたゆたう薪の炎と相まって、なんとも堪りません。
一つ目の「弓八幡」半能だったのが残念でした。
狂言は、祇園祭を題材とした「鬮罪人(くじざいにん)」長い演目でした。千三郎さん演じる太郎冠者が、なんともかわいらしく感じました。ラストは、「小鍛冶」頭の上の狐が可愛いくて、スリムな金剛龍謹さんにぴったりといったところでした。
パンフレット
昨晩、雨がしっかり降ったので、すっきりしたお天気となり、暮れるにつれ肌寒くはなりましたが、屋外らしさを味わえてよかったです。雨天の場合は、ロームシアター京都になるので、一度観てみたいとも思うのですが、やはり平安神宮で見る薪能は美しいですから、晴れた方がいいですね~。双眼鏡で見ると、シテ方の背後に大極殿の屋根が大きく映り、なんとも雄大で雅です。また来年も観る事が出来ますように!
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- by zuzu
- at 14:00
- in 015コンサート・観劇
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