2016年03月16日
第50回 京の冬の旅 真如寺
等持院の横にある真如寺は、冬の旅では、今回が初公開だそうです。
相国寺の塔頭寺院です。無学祖元の遺爪髪を祀るための塔所として、無学の弟子で京都尼五山筆頭の景愛寺住職であった、無外如大尼がこの地に「正脈庵」(しょうみゃくあん)を築いたのが始まりという話です。
「とにかくにたくみし桶の 底ぬけて 水たまらねば 月もやどらず」無外如大尼が、まだ千代野という名であった頃、悟りを開いたときの歌といわれています。
西陣の本隆寺はかつて、景愛寺のあった場所で、その本堂前にある井戸が、千代野の汲んだ井戸であるとか。もっとも、鎌倉にも同様の井戸があり、異なった説もあるので、定かではありません。
無外如大尼の没後、崩壊に瀕していたところを、、無学祖元の法孫である夢窓疎石が暦応5年(1342年)に足利尊氏の執権であった高師直の外護を受けて、整備し、寺号を真如寺としました。
応仁の乱の後、後水尾上皇によって再建された法堂には、中二階風の構造になった須弥壇があり、宝冠釈迦如来像が安置されています。
客殿には、門跡が来寺の際に座られる三畳の上段の間があり、原在中筆の襖絵を見ることが出来ました。
奥のお部屋で、お茶を頂きました。
こちらのオリジナルデザインの薯蕷饅頭が美味しかったです。杜若や紅葉の時期にまた訪れたいものです。
- by zuzu
- at 15:35
comments