2015年11月19日
琳派 京を彩る
23日までとなった国立博物館の展覧会『琳派 京を彩る』を、やっと観に行きました。
先日まで、宗達・光琳・抱一それぞれのの描いた「風神雷神図屏風』が75年ぶりの揃いぶみという事で、待ち時間が長かったようですが、最近は、屋内で20分待ちという事前情報でした。実際はそんなにも待たずに、入れたように感じました。3月の高島屋での琳派400年記念 細見美術館 琳派のきらめき展では、光琳の紅白梅図屏風をアレンジした着物を着て行ったのですが、今回は、酒井抱一の夏秋草図屏風への思いを込めてみたいな~と考え、金糸銀糸の流水にススキ柄の帯に、ちょっと細工をしてみました。
無地の流水部分を、ブルーに着色、金で線を入れて流水を強調、ススキも少し陰影を+してみました。
着物は木の葉の舞い散るデザインで、秋冬図なんて…(^^;)
第1章 光悦 琳派誕生
「本阿弥光悦坐像」 こんなお顔立ちだったのかしらん?
「薙刀直シ刀 無銘(名物 骨喰藤四郎)」斬る真似をしただけで相手の骨を砕いたという言い伝えから『骨喰(ほねばみ)』の名がつけられているという刀。本阿弥家は、刀剣の手入れや鑑定をする家業であった事からの展示ですが、いかにも切れそうな妖しい輝きに、圧倒されてしまいます。う~ん、刀欲しい~。
「花唐草螺鈿経箱」 本法寺で見たかと…。
「群鹿蒔絵螺鈿笛筒」 中に入れる笛もかなり立派でないと、筒に負けてしまいますね~。美しい!
「黒楽茶碗 銘「雨雲」」質感がなんともいえません。
「赤楽茶碗 銘「弁財天」」美しいけど、点てにくそう…。
第2章 光悦と宗達 書と料紙の交響
「色紙貼付桜山吹図屏風」 現代の作品でもおかしくないようなポップさが溢れていて、楽しくなる感じです。
「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」 光悦&宗達のコラボ絵巻が、全画面展示!どういう状態で、二人がやりとりしながら完成させたのか、見てみたいものですね~。
第3章 宗達と俵屋工房
「蓮池水禽図」 カイツブリが可愛い
「牛図」 頂妙寺の公開の際には、片方づつしか展示してなかったので、やっと対の状態で観れました。
「藤袴図屛風」 いいですね。好きな絵です。個人所有なそうな…。
「菊簾図屏風」 よくぞ、ここまで 胡粉を盛り上げたものです。
第4章 かたちを受け継ぐ
「風神雷神図」 宗達と抱一 光琳は、8日まででした。宗達は古い味わいが出て、分が良いよう
な。抱一はおちゃめな印象です。
さて、光琳の風神雷神図の代わりに展示されているのが、その屏風の裏側に描いたという抱一の「夏秋草図屏風」です。ガラスに張り付きそうな感じで、じっくり観てきました。
「三十六歌仙図屏風」 36人の歌人が一堂に会して、ワイワイがやがや。まあ、生存した時代が違うから、ありえない景色ではありますが、見てみたい気がする風景です。
第5章 光琳 琳派爛漫
「中村内蔵助像」光琳のパトロンですね。内蔵助の妻が、衣裳比べの際に、光琳プロデュースによる黒羽二重の出で立ちで一目を引いたというエピソードが有名ですね。今年の時代祭では、この衣装が32年ぶりに新調されたようです。
「竹虎図」京博のゆるキャラ トラりんの原画です。虎形琳丿丞(とがたりんのじょう)というのが本名だそうです。
光琳の屏風画が並んでいるのですが、なんか迫力に欠けるのは、「燕子花図屏風」「紅白梅図屏風」が無いせいですね~。
第6章 くらしを彩る
うちわや、硯箱・お皿に鉢物、小袖など暮らしに溶け込んだ琳派の数々。光琳と弟 乾山の作品群です。欲しい逸品がいろいろ。
「八橋蒔絵螺鈿硯箱」螺鈿が美しいこちらの硯箱 東京国立博物館では、これをクッキー缶に写したものが販売されています。ちょっと欲しい。
第7章 光琳の後継者たち 琳派転生
後継者というくくりの中で、やっと抱一が並んでいます。江戸の人ですからね~。こんな紹介になったのでしょうね~。
「十二ヶ月花鳥図」宮内庁所有のこちら なんとも粋で、流暢な筆使い。
中村芳中と鈴木其一が少しばかり
量的には、それなりに疲れたので、これぐらいでいいのかもですね~。琳派年の締めのような展覧会でした。しかし、箱根の岡田美術館でも、琳派展が開催されているのでよね~。好評につき、期間が4月3日までに延長されたそうです。行きたい~。
光琳の菊図屏風を写した限定チョコが欲しい~。
- by zuzu
- at 13:40
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