2015年09月19日
40回記念 京の夏の旅 南禅寺 大寧軒
朝夕、涼しくなってきて、「京の夏の旅」も、そろそろ終盤を迎えています。
南禅寺の大寧軒にお邪魔しました。
こちらは南禅寺の塔頭であった大寧院が廃仏毀釈により廃院となり、その後茶人の藪内家11代目透月斎竹窓紹智によって改修された池泉回遊式庭園です。現在はまた南禅寺の管理となっているそうです。
大日山を借景にした470坪の庭園の真ん中に大きな池が造られています。
流れの中に立つ三柱鳥居がなんとも目につきますが、この鳥居は、「京都三珍鳥居」の一つである太秦の蚕ノ社の鳥居を模したものだそうです。その足元からは、水が湧き出しているそうです。
その水面を絶えず揺らしているのが、奥にある滝で、琵琶湖疏水の豊富な水量が落差3メートルの岩肌をとうとうと流れ落ちています。
待合の反対側に見えるのが、茶室「環翠庵」です。
池の中を良く見ると、黒っぽい石?が無数に。しじみです。
庭でしじみが取れるなんて!!
灯篭や自然石を利用した手水鉢などがあちこちに配されていますが、この柱状の庭石は兵庫県城崎温泉近くの玄武洞の柱状列石を運び込んだものだそうです。現在は搬出不可の珍しい銘石となっているという話でした。
なんとも優美なお庭でした。
- by zuzu
- at 13:34
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