2015年03月07日
第49回 京の冬の旅 東福寺 龍吟庵
6か所目の京の冬の旅は、東福寺 龍吟庵です。こちらは、東福寺第3世住持・大明国師の住居跡で、墓所ともなっています。
臥雲橋から通天橋を望む。
方丈横を抜け、北東の奥の方、偃月橋(えんげつきょう)にやってきました。
応仁の乱にも焼けずに残ったこちらの方丈は、現存最古の方丈建築で、書院造りと寝殿造りの融合された建築となっています。
方丈正面の南庭は「無の庭」一面の白砂敷きです。
竹垣に稲妻模様
西庭は龍が海中から黒雲を得て昇天する姿が表現されているそうです。
雷紋
三つ目の東庭は「不離の庭」中央の長い石が山中に置き去りにされた幼少期の国師を現し、その前後の白黒の石がオオカミに襲われそうな国師をお守りしている2頭の犬を現しているそうです。
これら3つの枯山水庭園は、昭和の作庭家 重森美玲の作です。こちらのボランティアガイドさんは、最初から最後まで一人で何も見ずに流暢に説明されていました。す、すばらしい・・・。
偃月橋に戻ってきました。通天橋、臥雲橋とともに「東福寺三名橋」の一つといわれ、重文に指定されています。慶長八年(一六〇三)の架設。
単層切妻造・桟瓦葺きの木造橋廊です。1603年に再建されています。
- by zuzu
- at 12:29
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