2014年11月15日
河井寛次郎記念館
東山五条から、少し入り込んだ処に、河井寛次郎記念館があります。
大正・昭和にかけて京都を拠点に活動した陶工・河井寬次郎の住まい兼仕事場を公開したものです。月曜休みという事もあって、今まで訪れた事がなかったのですが、たまたま祝日の月曜に近くまで来たので、立ち寄りました。
明治23(1890)年島根県安来に生まれた寛次郎は、東京高等工業学校窯業科を卒業後、京都陶磁器試験所に入所しています。中国・朝鮮の陶磁の名作を範とした、技巧的な作品で、注目を集めた初期の作品から、実用的な陶器制作へと転換、「民藝運動」に深く関わる中期。
より自由な造形へと展開する後期。と、その作風は大きく三期に分類されるようです。
室戸台風で五条坂の自宅が損壊したことを契機に、自宅兼仕事場を自ら設計し、昭和12(1937)年に完成させたのが、この現在の記念館です。
当時の雰囲気をそのままに保存された建物からは、その生活ぶりがが思い浮かべられるような感じで、振り向くと寛次郎さんが、座ってにこやかにお茶をすすっているかのようでした。
- by zuzu
- at 12:34
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