2014年08月16日
京の夏の旅 2014 輪違屋
京の夏の旅 輪違屋さんにおじゃましました。
元禄元年(1688年)置屋として始められたこちらは、現在も置屋兼お茶屋として営業されています。
近藤勇の書
当時、京都では新撰組の人気は芳しくなかったので、お茶屋でもらったこういう書の類はあまり歓迎されなかったようで、ぞんざいにあつかわれた為、現存するものは少ないようです。
太夫の手紙の下書きを襖に仕立てたもの
戸袋には松村呉春、景文の絵が描かれているそうですが、蝋燭や灯明の煤で真っ黒になっていて、判別できませんでした。
2階は撮影禁止となっていました。「紅葉の間」と云われる部屋は、壁に本物の紅葉を塗り込んで乾燥後に取り出し、そこへ顔料で着色されたという粋なデザイン。
「傘の間」は、夏の旅のパンフレット表紙に使われている道中傘の紙を貼り込んだ襖の部屋です。
当時の太夫の生活に想いを馳せる良い機会でした。現在も「一見さんお断り」で、宴席を催されているので、また機会があれば・・・。
こちらは、大門
嶋原のでぐちのやなぎをみて
なつかしきやなぎのまゆの春風に
なびくほかげやさとの夕ぐれ
蓮月尼の歌が刻まれていました。
- by zuzu
- at 14:24
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