2014年06月24日
上村松篁展
7月6日まで、国立近代美術館において、『上村松篁展』が開催されています。
松園さんの息子として京都に生まれた松篁さんは、花鳥画を多く描いています。品よく単純化された画面に心惹かれるものがあります。金魚の絵が可愛らしくて、印象に残りました。
松篁さん自身が図柄を描いた装束「鳳凰」を纏っている『薪能』という作品は、前期だけの展示だったようで、観る事が出来なかったのは、ちょっと残念でした。
松園さんも能がお好きで、題材にも取り入れてらっしゃいましたが、松篁さんも「能、謡曲が表現する幽玄の世界と、私の描きたいと思う世界は一致するところがある。」と語られていたようで、おふたりの美意識は、個人的にとても興味深いものです。
- by zuzu
- at 16:01
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