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2013年11月07日

竹内栖鳳展

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10月22日から、京都市美術館開館80周年記念と題して、『近代日本画家の巨人 竹内栖鳳展』が開催されています。
京都市美術館のHPで調べたところ、前期と後期で、約50作品もが入れ替えされるとの事、「ええ~どうしよう!」と悩んだ挙句、2回観に行く事にしました。2回行く際は、割引してくれないかしらん?9-407.jpg
少しばかり、紅葉が始まっています。9-406.jpg
左の作品「大獅子図」は前期京都会場のみです。右の「班猫」は後期のみです。有名な舞子さんが扇をかざした作品「アレ夕立に」は、10月27日までで、すでにありません。下絵や、資料が展示されていました。
祭日というのにほどほどの人で、鑑賞に差し支える混雑ではありませんでした。

古画を模写してさまざまな流派の画風を学んだ栖鳳は、1枚の絵に幾つもの流派の筆使いが見られることから、「鵺派」と揶揄されたようです。なんか、八重さんみたい・・・。渡欧により学んだ西洋美術の長所も取り込み、絵画を発展させてゆきます。

「百騒一睡」と題した屏風は、左隻の騒々しい雀の群れに対し、右隻には、洋犬の静かなたたずまいが、描かれています。(前期のみの展示)その場の音や、空気感が伝わってくる感じがします。この人の描く雀は他の動物の毛並を書き込んだ質感とは違い、なにか、チョンとした感じがするなと思っていましたが、図録を読んでみると、雀のチュ!と鳴くさまを表そうと苦心したそうです。なるほど!

栖鳳には、人物画が少ないのですが、行方が分からなくなっていた「日稼」(前期のみ)という試験的な作品を目にすることができたのも貴重でした。
図録を読み込んで、11月12日以降の後期の展示を待つことにしましょう。

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