2013年09月25日
第49回「上京薪能」
9月20日 金曜日
第49回「上京薪能」が白峯神宮で行われました。
第二部の開演に、なんとか駆けつけました。
麗調会 箏演奏 「比良(ひら)」
幸流 独調 「屋嶋(やしま)」
金剛流 仕舞 「笠之段(かさのだん)」
観世流 舞囃子 「小袖曽我(こそでそが)」
大蔵流 狂言 「飛越(とびこえ)」
観世流 能 「天鼓(てんこ)」
フラッシュ撮影は、演目の妨げになるのでおやめくださいとのアナウンスがありました。え!それってフラッシュなしならOKという意味でしょうか?そこそこ撮ってらっしゃる方もあり、特にお咎めもないので、持参したコンパクトカメラで、撮影してみました。おっきいの持ってくればよかった・・・。(以下、手振れが激しい撮影となりました。)
狂言は、千三郎さん予定だったのですが、急遽、逸平さんに代わられたとの事。
観世流 能 「天鼓」
ワキは、原 大さんです!
この演目は、ずっと観たいと思いながら、機会に恵まれなかったものです。
天から授かった鼓と共に成長した天鼓は、鼓を差し出すようにという帝の命に背き、山中に隠れます。すぐに捕らえられた天鼓は呂水に沈められ、鼓は宮中へと。しかし主を亡くした鼓はいっこうに鳴りません。天鼓の父が打てば鳴るであろうと宮中に老父が召し出されます。
シテは、河村晴久さん
亡き子を思う父は、宮中に上がり、薄氷を踏む思いで鼓に近づきます。打つと、鼓は妙音を発します。老父は後ずさって、撥を取り落とし、崩れるように座り込みます。
やがて管弦講の弔いが行われると、天鼓の亡霊があらわれ、弔いに感謝し、無心に鼓を打ち鳴らし、舞を舞います。そこには、現世の怨恨などの情念などはなく、ただひたすら解放された精霊の姿があるのみ・・・。
十六夜の月も舞殿の後ろに上がってきました。
月の光に照らし出されて・・・だと風情もひとしおなのですが、舞台用スポットライトに照らされて、面がまぶしい感じです。
崇徳院も几帳の後ろから、ご覧になっていらした様子。
今年も良いお天気でよろしゅうございました。
至福のひとときをありがとうございました。
- by zuzu
- at 13:28
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