2013年08月06日
京の夏の旅 2013 長谷川家住宅
京の夏の旅 2013 2つ目は、長谷川家住宅です。
農業地帯として発展していた京都市南区の東九条の地で、室町時代から代々農業を営んできた長谷川家住宅は、築270年になります。平成23年から修復工事をされ、地域の交流の場となっています。
二階建ての農家の住宅ですが、地主で、庄屋を務めていたこともあって、京町屋の影響を受けた造りとなっているそうです。
土間は、今回の修復で明治10年頃の状態へと再現されました。
他の部屋は撮影不可となっていました。1階の座敷は、禁門の変の際、長州藩を追って南下してきた会津軍の兵士が投宿していたそうで、床柱に武具のこすれた跡が残っていました。その際の宿賃代わり?の掛け軸も展示されていました。
1864年の長州征伐の折、会津軍が竹田街道を南下していった様子を描いた絵巻物も飾られていました。
10代当主の長谷川清之進さんが13歳のときに描いたものだそうです。
2階は、水彩画家でもあった11代当主長谷川良雄の風景画などが展示されていました。
どんどん伝統ある建物が失われていく中で、修復して残そうと努められている努力が感じられました。
- by zuzu
- at 15:19
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