2013年07月19日
夕顔の帯を描く
日時が前後しますが、7月15日 観世会館において、片山定期能の公演がありました。
京都では、お能は土日の昼間の公演が多いので、夕方からの薪能ばかり観ているこの頃ですが、月曜でも祝日とあって、久しぶりの観世会館での鑑賞となりました。
少し前から、何を着て行こうかしらんと考えて、箪笥をチェックしたのですが、ぴったりくるコーディネートがありませんでした。そこで思いついたのが、自分で描いてしまえ!という訳で、ヤフオクで、グレーがかった水色の無地の絽の帯を560円!でゲットしました。
能の演目は、「小督」「夕顔」「小鍛冶」ですから、夏帯としては夕顔を描くのが、後の使い勝手もいいかしらと、考えました。
松原通烏丸西入にある田中直染料店で、顔料にバインダーが配合されているエスカラーという樹脂顔料を購入し、仕立て上がりの帯に手描きです。
学生の頃、着物地に仕上げの雌しべ、雄しべなどを描くバイトをしていたので、懐かしい匂いがします。
前帯はすでに着用が明日に迫っていたので、取り敢えず片面だけ。
アイロンで固定して、泥縄仕事完成。着物と合わせてみました。
女面の帯留も合わせて、そこまでするかというほどの完璧さ!?(^^)
源氏物語の夕顔の君のイメージが表現出来たでしょうか?
- by zuzu
- at 12:04
comments
帯を画いてしまうとは凄いですね。
本職でもないのに、そんな人は初めて聞きました。
多才なzuzuさんには驚かされてばかりです。
美大生時代に友禅屋さんで、2,3年バイトしていたので、
絹の布地に描く事は慣れているのです。
調合された顔料があれば、それなりには、描けるんですよ。
仕立てる前の生地に描いた方がいいのですけど
時間もなかったので。
洗いに出してみたので、色落ちしないか、
心配しているところです(^^)