2013年06月26日
滝口寺
祇王寺を出て、お隣の滝口寺へ向かいました。
滝口入道と横笛の悲恋物語で知られる寺ですが、祇王寺ほどひっきりなしに観光客が訪れるといった風ではないようです。
新田義貞の首塚
鎌倉幕府を滅ぼした武将として名高い新田義貞の首塚です。足利尊氏と対立し、北陸へ落ちるも、戦死。京都で晒し首になっていたものを、妻の勾当内侍(こうとうのないし)が盗み出して、 この場所に葬ったと伝えられています。
匂当内侍供養塔
参道の脇に歌碑が立っています。
横笛が指先を斬った血で、滝口へ歌を残したと伝えられる石が、苔むした姿で見えます。
宮中警護に当たる滝口(清涼殿の東北の詰所)の武士 斉藤時頼は、建礼門院に仕えていた横笛と恋に落ちますが、身分違いの恋を父に反対され、出家して、往生院(現 滝口寺)に入り、滝口入道と名乗ります。滝口の出家を知った横笛が、探しあてて尋ねてきますが、会えることなく追い帰され、やむなくその場の石に歌を書きつけます。
山深み 思ひ入りぬる 柴の戸の まことの道に 我を導け
本堂には、滝口入道と横笛の木像が並べて祀られています。庭を見渡すと、平重盛を祀った「小松堂」が見えます。
平家一門の供養塔
帰り道から振り返ってみる本堂
祇王寺と同じく再建された寺ですが、本堂の屋根の修復も進まないようです。
祇王寺前では、竹林を新しく整備し、この春に「祇王の小径」が開苑されました。休憩所として、お土産ものなどの販売や、お抹茶なども頂けます。祇王寺のお守りを頂きました。
お茶を頂いていると、団体客が祇王寺へと入ってゆくのが見えました。かち合わなくてよかった・・・。
ガイドさんが、早く出られた方は、こちらの休憩所で待機するようにと指示されていました。なるほど!
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- by zuzu
- at 12:47
- in 011京都 洛西
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