2013年04月30日
城南宮 曲水の宴
4月29日 城南宮で、曲水の宴が催されました。平安貴族の雅な歌会を再現したこの宴はこれまで、テレビでしか見たことがなかったので、休日と重なったを幸いと見学に出掛けました。流水に水鳥、金泥色紙道長取りの着物に藤の帯を締めてみました。
2時からの宴ですが、1時間前には椅子席はもちろんの事、立ち見の通路も身動きとれないような平安の庭です。背の高い木々が多くて、日差しが直接差し掛からないのが何よりの、暖かすぎるお天気です。
琴の演奏と説明を聴きながら待つこと1時間、笛の音が聴こえてきて御一同の入場です。
それぞれ、所定の位置に着かれました。
歌人たちは、狩衣(かりぎぬ)や小袿(こうちぎ)といった装束です。
本日のお題が発表されます。「海辺春朝(うみべのはるのあさ)」です。
歌人たちは水辺の席へと、それぞれ向かいます。
小袿の裾は、お付の人が整えます。
まずは白拍子の舞
川上に控えた水干姿の童子が神酒の注がれた朱塗りの盃を羽觴(うしょう、おしどりの姿を象った盃台)の背に載せて流します。
歌人たちは、墨を摺り、和歌を短冊にしたためます。
和歌を詠んだしるしに、目の前に流れ来る羽觴を取り上げ、盃のお酒をいただきます。
引っかかった羽觴を、流し直すのも童子の役目です。
短冊を集め、一句ずつお披露目です。
雅な宴を堪能しました。
通路を隔てた室町・桃山の庭は、また趣が違って、ツツジや藤が花盛りでした。
以前に描いたイラストです。
- by zuzu
- at 14:40
comments
曲水の宴は未だ行った事が無いです。
雅なものですね。
写真は自在に撮られている様に見えますが、
混み具合はどうですか。
一時間前に行きましたが、すでに椅子席は満席、通路に立ち見が2、3列ぐらいでした。白拍子の舞が正面やや左に見える位置の立ち見3列目に陣取り(年配の背の低い方の後ろ)、待つ間に前の方が立っていられず、移動されたりして、2列目になりましたが、前列が身長のある方に変わってしまい、隙間からちらと見える程度で身動きも取りにくい状態。後方は狭い通路に4、5列並びきれず、また見えるはずもないので、通路はみ出て後ろの苔に侵入状態。カメラは望遠を頭上に持ち上げて撮影、撮っては下ろし、撮っては下ろしです。私は背が低いので川下でのお題拝見は、肉眼では見えず、液晶モニターでの確認です。しかし和歌の朗詠の頃には、動きが少ないので、退屈だったり、立っているのが苦痛だったりと、後方はゆったりしてきました。一通りの朗詠が終わると、報道陣の撮影用にと、手短にもう一度羽觴が流され、和歌をしたためられ、報道カメラマンが歌人の近くに寄っての撮影が行われました。ぱらぱら帰る人もいて、通路を移動出来、場所を変えての撮影が可能となりました。報道陣の隙間を狙ったり、一通り撮影が終わって、歌人のそばを離れたりした隙ですが。朗詠が少し行われて、終了する頃には川下の出口近くにいたので、混雑の前に出て来れました。翌日には、さすがに首・肩・腕にきましたよ。