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2012年12月01日

第48回京都非公開文化財特別公開 大統院

紅葉の記事を急いだため、前後してしまいましたが、11月4日 第48回京都非公開文化財特別公開の建仁寺塔頭である大統院におじゃましました。7-440.jpg
建仁寺の東南に端に位置する塔頭で、建仁寺夢想派の青山慈永(せいざんじえい 仏観禅師 1302~1369)によって、観応年中(1350~1352)に創建されたということです。7-439.jpg
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天文二十一年(1552)の火災で焼失の後、再建されていましたが、大正十三年(1924)秋に表門・唐門の二つを残して焼失し、昭和五年(1930)に本堂が再建され、その後の復興により、現在の姿となったということです。7-437.jpg
方丈前の庭園は、国際的な庭師として活躍する庭匠凮玄こと北山安夫氏によって作庭された、まだ新しい庭です。市松模様が目を引きますが、借景に周辺住宅が目に入り、ちょっと残念なようでもあります。建仁寺派管長小堀泰厳老大師によって「耕雲庭」と命名されています。「耕雲」とは、禅語で、自分の置かれた場に応じあるいは時に応じ、而処所縁を選ばず、本来の面目を発揮していく自由な境涯をいうそうです。(パンフレットより)
本堂内には、寺宝の掛け軸や陶磁器などが展示されていました。円山応挙筆「幽霊図」と、鈴木松年筆「髑髏図」は並んで掛けられていました。病気の遊女がモデルとなったというこの幽霊図は、以前見た応挙の綺麗系の幽霊図とはまた違ったニュアンスで、なんともインパクトがありました。野ざらしになっている髑髏はきっと美しい顔立ちだったのでしょうねと想像できる凛とした雰囲気があり、さわやかさなど感じてしまいました。こんな髑髏を残せたら、野ざらしもいいかもなんて思ったのは私だけでしょうか?

奥田頴川作「赤絵十二支四神鏡文皿」(重要美術品)は、割と小ぶりな皿に細かく十二支が描かれていて、美しい色合いでした。
京焼磁器の祖・先駆者といわれている方だそうです。7-436.jpg
方丈前の庭の東側の借景に頭だけ覗いていた塔を眺めたくなって通へ出て、東へ向かいました。7-435.jpg
八坂の塔へ向かう坂道は観光客が多いですね。
途中にある八坂庚申堂に立ち寄りました。
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