2012年10月30日
白峯神宮 観月祭
白峯神宮の観月祭(献灯講祭)が10月27日に執り行われました。
十五夜の月見は、台風で逃してしまいましたので、十三夜のお月見であるこちらの観月祭を楽しみにしていました。取り急ぎ野菊の着物に着替え、出掛けました。
崇徳院に百首歌奉りけるに
秋風に たなびく雲の 絶え間より
もれ出づる月の 影のさやけさ
左京大夫顕輔
(久安6年に崇徳院の命により作成した久安百首では、第二句が「ただよふ雲の」となっていますが、後の新古今集や、小倉百人一首では、たなびくとなっているようです。)
時折、姿を現す月明かりと揺らめく灯火の中、式典が静かに始まりました。
御祭神の崇徳天皇は、管絃と和歌の名手といわれ、望月の旧の中秋に行われた観月の催しでは和歌を詠んで管絃の宴を催され、月を愛でられたという事で、式典の後、毎年趣を変えて管弦が奉納されているようです。
今年はこちらで教室をされている原彰宏さんによる篠笛の演奏でした。
獅子舞もにぎやかに
観月祭も終わりに近づいた頃、笛の音に雲が払われたのか、月が冴えわたってきて、なんとも美しく、崇徳院に御礼を申し上げて帰路に着きました。
見る人に 物のあはれを しらすれば
月やこの世の 鏡なるらむ
崇徳院
皆が帰って静まった境内で、座敷に座り、月を眺めてらっしゃるのではないかしらんと想像してみました。
*ねこづらどきのなおくんも行かれたようなのですが、気付かず残念でした。
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- by zuzu
- at 11:40
- in 009京都 洛中
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