2012年09月05日
2012 京の夏の旅 櫻谷文庫 木島櫻谷旧宅
今年の京の夏の旅の中から、北野白梅町から少し北西へ入ったところにある木島櫻谷(このしま おうこく)旧宅を訪れました。
1877(明治10)年、京都・三条室町の商家に生まれた櫻谷は、日本画家今尾景年の画塾に入門、大正元年には京都市立美術工芸学校教諭となり この頃、この地に引っ越しています。母屋である和館と収蔵庫および展示室の洋館、それに画室が建てられました。50年もの間、閉ざされていたそうで、今回が初の一般公開のようです。
母屋1階
当時の暮らしぶりが再現されています。
昭和32年の新聞です!
2階 窓の外、緑の奥に80畳の画室があります。
開け放たれた窓から、この猛暑にもかかわらず、さわやかな風が入ってきます。当時は見晴らしも良かったでしょう。タイムスリップして、お昼寝なんかしたい感じです。
絵描きが細部までこだわって造った建物であることが随所に感じられます。
お台所
左手の湯沸かし器がクラシックです。
画室 手前には池があったそうで、大きな石がごろごろ積まれていました。
畳敷き80畳は、圧巻ですね。現在修復中です。
後ろ側 補強されていますね。
洋館
こちら2階には、作品が展示されていて撮影不可です。奥の部屋に描かれたわらびがとってもかわいかったです。この櫻谷の引っ越しを契機に、京都画壇の多くの人々がこのあたりに住まうようになり、「衣笠絵描き村」とも呼ばれるようになったとの事です。竹林が多かったこの地は、なにか絵描きを触発するものがあったのでしょうか。
- by zuzu
- at 13:44
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