2012年07月21日
祇園祭 その4 浄妙山
16日 室町六角を東に入ったところには浄妙山があります。諸国の反平氏勢力が兵を挙げるきっかけとなった以仁王の乱における、宇治川の橋合戦の様を表しています。
三井寺の僧兵、筒井浄妙坊明秀が橋桁の上で大奮戦する中、狭い橋桁の上にあって、前に出られなかった同じ僧兵の一来法師が、「悪しう候浄妙坊」と声をかけ、浄妙坊の頭に手をついて飛び越え、活躍したという事です。
巡行の際には、一来法師が筒井浄妙の頭上を飛び越える場面が再現されます。
宇治橋を表す黒漆塗の橋桁には何本もの矢を刺して戦いの雰囲気を再現しています。
一来法師はこのあと討ち死、浄妙坊は奈良へ落ち延びてゆき、平家側の勝利となるのですが、この合戦をきっかけに全国の源氏が蜂起、平家を滅ぼし、ついには頼朝が鎌倉幕府を開くことになったことから、この浄妙山は、縁起の良い勝ち運のお山とされています。 祇園祭においても、平家って立場悪い感じなんですよね。
- by zuzu
- at 17:25
comments
この浄妙山は、アクロバット的な趣向で、
結構気に入っている山の一つです。
それにしても、平家は損な役回りですね。
勝てば官軍とは良く言ったものかな。
一来法師が、ゆらゆらしていて、大丈夫かしらんと気になる山ですよね。
まあ、山鉾が出来たのが室町時代で、源氏の世の中という背景の中ですから、平家が悪者なのも当然なのでしょうけどね。