2012年05月15日
大田神社 杜若 その1
5月14日 大田神社のかきつばたを見にいきました。
今年は開花がやや遅かったせいか、まだかなり咲いています。遅めに行くと枯れた花がフレームに入ってしまう難点がありますが。
杜若というと、在原業平の歌が有名ですが、平安後期には、藤原俊成がこの大田の沢を歌ったものもあります。
神山や 大田の沢の かきつばた
ふかきたのみは 色にみゆらむ
藤原俊成
崇徳天皇の内裏歌壇の一員として歌会に参加し、歌壇の重鎮として活躍した藤原俊成は、寿永二年(1183)、後白河院の下命により勅撰和歌集『千載和歌集』の撰進に着手し、息子 定家の助力も得て、文治四年(1188)に完成しています。
トンボは、枯れた花や蕾のほうが止まりやすいようですね。
堀川院御時百首歌たてまつりけるに、花歌
かきつばた 浅沢沼の ぬま水に
影をならべて 咲きわたるかな
源師頼(みなもとのもろより)
沼水に しげる眞菰の わかれぬを
咲き隔てたる かきつばたかな
西行
- by zuzu
- at 14:03
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