2012年02月14日
第46回京の冬の旅 長楽寺
京の冬の旅
丸山公園の奥にある長楽寺は、平清盛の娘徳子・建礼門院が髪をおろし出家した寺です。
延暦24年(805) 桓武天皇の勅命によって伝教大師最澄を開基とし、観世音菩薩を本尊として創建されました。
頂いた寺の歴史概要には、関白藤原忠通が、詩歌管弦に興じたこともあったと書かれていました。
そして崇徳天皇の念持仏・弥陀三尊が、巡り巡ってこちらにまつられ、収納庫に収められていました!
賢礼門院と安徳天皇ゆかりの品々が収められていることは、知っていましたが、崇徳院の念持仏がこちらにあるとは、全然知らなかったので、ちょっとどきっとしてしまいました。私が一人感動しているのに、ガイドさんは、簡単に解説をスル―してしまわれ他の拝観者の方も感心なさげであったのが口惜しい限りです。
西行さんもこちらで修業されたようで、山家集に歌が残っています。
夜もすがらをしげなく吹く嵐哉 わざと時雨のそむる紅葉を
建礼門院御塔
建礼門院が剃髪した名残の御髪塔とも、御舎利塔ともいわれています。出家の際、布施として安徳天皇が今わのきわまで召されていた形見の直衣を結い直した十六旒の仏幡を進じ、菩提を弔ったといわれています。この幡のうち二旒が現在も残っていて、涙を誘います。
幕末の文人・頼山陽(らいさんよう)の墓
- by zuzu
- at 14:59
comments
zuzuさん、私が一緒に感動させてもらいます。
崇徳帝の念持仏は何度も見てるはずなのですけどね、
全然頭に入っていませんでした。
ここは建礼門院の関係しか意識になかったです。
なおくん
ありがとうございます
私も感動して拝んでいたわりには、
帰ってから、そのお姿が思い出せないのです。
紅葉の頃にでももう一度、訪れようかと思っています。