2010年07月06日
上田秋成 その2 京都の墓
怪異小説 雨月物語の作者として知られる上田秋成の終焉の地を先日取り上げましたが、今日はお墓参りです。
南禅寺の参道北側のパーキング横の小道の奥にある西福寺(さいふくじ)さんにその墓はあります。源智山という浄土宗寺院です。(左京区南禅寺草川町)
親交のあったこちらの寺内に、生前から自身の墓をと定めていました。
ご住職に墓を見せていただきたいのですがと窺ったところ、墓は見るものではなく、お参りするものですとのご注意を受けました。確かに・・・。失礼致しました。
門内におとなしい犬が昼寝中でした。
上田秋成の墓は、墓地ではなく本堂の左の内庭にあり、ご住職の案内のもと、本堂を通っていかなくてはなりません。
現在の墓石は、文政四年(1821)の秋成の十三回忌に建てられたもので、墓には、「上田無腸翁之墓」と刻まれています。
この「無腸」とは、腸のない蟹のことを意味していて、秋成が自身の性格をたとえて、「人皆縦に行けば、余独り横に行くこと蟹の如し」と表現し、自身の筆名としていたことに因っています。
台座も蟹の形をしています。
- by zuzu
- at 14:10
comments
此のお寺の所在が判りません。
Googleマップには出てません。
参道北側の小さなお宮さんの左の道の奥ですか?
南禅寺前から東へ、参道を入ってすぐのところ北側に、パーキングがあります。その東側の細い道を覗くと、一休亭といううどん屋さんがあります。そのつきあたりです。
八千代旅館の北あたりです。
八千代旅館の庭には、秋成が書き溜めた原稿を投げ捨てたという井戸が残っています。
判りました。白川の通りの裏ですね。
有り難うございました。