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2010年05月09日

「長谷川等伯」展 その4

第5章 信仰のあかし-本法寺と等伯-

等伯は生涯に渡り、篤く法華宗を信仰していました。慶長4年(1599)には、本法寺に自ら手がけた「仏涅槃図」を寄進しています。
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本法寺中興の祖とされる日通上人との間には、住職と信徒との関係というだけでなく、深い親交があったことが、寺に残された書簡などによって、うかがい知ることができます。上人の入寂に際し、等伯70歳の時に描いた肖像画や書簡が展示されていました。
「日通上人像」p6983.jpg

第6章 墨の魔術師-水墨画への傾倒-

祥雲寺の障壁画制作以降、その画事の中心は水墨画へと移っていったようです。透明感のある、力強い筆使いは桃山時代ならではの新しい水墨画ともいえるようです。
「山水図襖」p6982.jpg
「竹林猿猴図屏風」p6981.jpgp6980.jpg
薄明にただよう光と湿気を含んだような空気感の中に、親子の猿たちの睦まじい姿が印象的です。
「枯木猿猴図」p6986.jpg
後期は見逃しましたが、こちらの作品に展示換えされたようです。空間が乾いたような画面へと変化しています。この作品は、もと前田利長遺愛の屏風だったようです。
「烏鷺図屏風」p6985.jpgp6984.jpg

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