2010年04月24日
京都の桜 2010 御苑
4月19日 御苑の八重桜を見に行きました。
いにしへの 奈良の都の 八重桜
けふ九重に にほひぬるかな
伊勢大輔
訳 昔栄えた平城京に咲いていた八重桜が、きょうはここ(平安京)皇居に美しく咲き誇っていることでございますよ。
いにしえとけふ(今日)、八重と九重の対比、九重を宮中の意味と、一層盛んに咲くという意味とに兼ねさせるなど、技巧をこらしつつ、なめらかで、壮重な響きのある気品高い歌となっています。
この歌は当時京都では珍しかった八重桜が、奈良から京都の宮中へ献上されるときに歌われたものです。
*九重とは「宮中」の意味で、昔中国で王宮を九重の門で囲ったことから言われていました。
せっかくなので、派生詩歌を作ってみました。
けっして盗作ではありません。
いにしえの 九重に咲く 八重桜
きょうの平安 千代に八千代に
猫が桜を背景に記念撮影中でした。
正面に廻って、私も撮らせてもらいました。
- by zuzu
- at 09:09
comments
山吹と八重桜の競演が見事ですね。
そうか、八重桜は平城京から来たのか。
そんな歴史を知った上で眺めると、
また味わい深いものがありますね。
小川の新緑に、黄色と白、ピンクの花々の饗宴、子供たちの走り回る穏やかな御苑の一時でした。
平城京も、いよいよオープンしましたね。
遠征しなくては・・・(^^)