2010年04月20日
京都の桜 2010 勝持寺
4月12日 勝持寺
鳥羽上皇に仕えていた北面の武士 土佐藤兵衛義清が、この寺にて出家し、名を西行と改めて庵を結び、一株の桜を植えたことから、その桜を西行桜と称し、寺を花の寺と呼ぶようになりました。
門前の桜もこの雨で散り急いでいる様子です。
西行桜もかなり葉桜になっていました。
「西行桜」
花見んと むれつつ人の くるのみぞ
あたらさくらの とがにはあるける
西行
一人静かに花を楽しもうとしている西行のところへ、俗の花見客が大勢やってきます。西行は思わずこの歌を口ずさみますが、人々を招きいれ共に花を愛でて仮寝をします。その夜、西行の夢の中に、老木から、白髪の老翁が現れ、先ほどの歌の心を問いただします。桜は非情無心の草木であるから、浮世の咎はないといい、自分は桜の精だと名乗り桜を讃えて舞を舞います。やがて夜が明け、西行は夢から覚めます。あたりは一面に敷き詰めたように落花が散り、人影もなくなっています。
この能はまだ観たことがありません。できれば桜の時期に観てみたいものです。今日はまさに人影もなく、花も散っていたので、ラストシーンだけは、体験できたようではあります。
- by zuzu
- at 09:09
comments
これが西行桜ですか。
盛りの頃はさぞ美しかった事でしょう。
でも、能のラストシーンも良いですね。
散り果ての桜にもまた風情があるという事が判りました。
この西行桜は3代目にあたるそうです。その他にも染井吉野を中心に数種類約100本の桜が植えられていて、4月上旬ごろはすばらしい眺めになるようです。来年も訪れて見たいと思います。