2009年10月04日
櫛まつり 2009 -古墳時代~桃山時代-
9月28日 安井金比羅宮での櫛祭り 時代風俗の紹介です。
奉納舞の後、雅楽の演奏の中、時代風俗の解説が始まりました。
古墳時代 「美豆良」(みずら)
古墳時代 「島田髷」(しまだまげ)
頭頂部で、髪を平たく畳んで束ねたもので、島田髷の原点とも言える素朴な髪形です。
飾りに頭の周りに巻いているのは、日陰の蔓という常緑多年生シダ植物です。
奈良時代 高髻髷(こうけいまげ)
奈良時代の貴婦人の髪型です。眉間と頬の紅の化粧は、花鈿(かでん)・花子(かし)といい、衣装と共に、唐の影響を強く受けています。
奈良時代 双髻髷(そうけいまげ)
同じく、貴婦人の髪型です。
平安時代 白拍子(しらびょうし)
今様や朗詠を歌いながら舞った男装の麗人です。
鎌倉時代 虫の垂れ衣(むしのたれぎぬ)
鎌倉時代の武家夫人が、神社参詣などで旅に出るときの姿です。
市女笠に、虫の垂れ衣という苧麻(からむし)で作った麻か、薄い絹の布と、白糸の総角を8本垂らしています。虫の多いところで、効果を発揮します。
鎌倉時代 侍女(じじょ)
身分の高くない人は、髪を腰のあたりで切り揃えて垂らし、首の下で元結で結んでいました。
室町時代 巻き髪
垂髪(すいはつ)を後頭部でくくり、その毛束を頭の周りにぐるぐると巻きつけています。その上から、白い布を巻いて包んでいます。勤労層の婦女子のスタイルです。
桃山時代 唐輪(からわ)
遊女や歌舞伎役者の間で流行した髪型です。
引用 日本伝統の髪型 櫛祭り作品集
京都美容文化クラブ編
- by zuzu
- at 09:02
comments
今年は参加されたのですね。
思っていたよりも充実したイベントの様です。
機会を見つけて、是非見てみたいですね。
写真を撮りに行っただけで、作品は、作っていません。
地髪で結い上げるのが、鉄則となっていて、その技術の伝承も一つの目的となっています。
江戸時代などは、多くの髪型が生まれ、華やかな文化を感じさせます。
今回は雨のため、一力や祇園の町並みを背景とする事ができなくて残念でした。
年々、観客も増えて賑わっています。
毎年、9月第4月曜と決まっていますので、お仕事のある方は難しいですが、ぜひ一度ご覧になってください。