2009年10月03日
櫛まつり 2009 -奉納舞 黒髪-
9月28日 第49回櫛祭りが東山安井の安井金比羅宮で行われました。
くし塚と風俗研究家の故・吉川観方氏の像
あいにくの雨模様の為、行列は中止となり、神社内で式典と奉納舞のあと、時代風俗解説がゆっくり行なわれました。
忍者犬も現れました(^^)
Boo君という名前だそうです。
南登美子先生と奉納舞を舞う松田あゆ美さん(結髪・着付は後方の山中恵美子先生です。)
舞妓から芸妓に変わるときを「襟替え」と言い、その一ヶ月ほど前の挨拶まわりに結われる髪型が「先笄」(さっこう)です。舞妓として最後の髪型です。
櫛祭りでは、毎年、この「先笄」を結った芸妓が奉納舞「黒髪」を舞います。
地唄「黒髪」
黒髪の結ぼれたる 思いをば とけて寝た夜の枕こそ
独り寝る夜はあだ枕 袖はかたしく つまじゃと云うて
愚痴な女子の心と知らず しんと更けたる鐘の声
昨夕の夢の今朝覚めてゆかし 懐かしやるせなや
積もると知らで積もる白雪
静かな冬の夜に、つもる想いを胸に寂しく一人寝るさまを切々と訴えている舞です。
「積もると知らで積もる白雪」という結びの詞章は、艶々とした黒髪も、いつかは雪のように白くなるという事を、雪に重ねて歌っています。
- by zuzu
- at 09:03
comments
いいですねぇ。 コメント、解説を含め流石に充実。 永久保存版ですな。
時々後ろに汚いものが写っている以外は。
当方の分、けったいなことを書いていたら宜しくお願いします。
(忍者犬、ルー、こちらも最後に登場予定)
黒髪をしっかり撮りたいと思って最前列に陣取ったのですが、あとの時代髪の為には、角度があまり良い位置ではなかったですね。
ふくろうさん、丁度、対角にいらしたのでちらちらと写ってますね(^^)
忍者犬、ルー君という名前でしたね。ふくろうさんのブログで登場していたので、よく知っている気分になっていたのですが、初めて会いました。