2009年09月15日
亀山天皇と近頃の亀山公園
第90代亀山天皇は、鎌倉時代 嘉元3年9月15日(1305年10月4日)に亡くなっています。
後嵯峨天皇の第七皇子で、正元元年(1259年)、父の後嵯峨上皇や、生母の大宮院の強い意向で兄の後深草天皇の譲りを受けて践祚されています。
後深草天皇の血統(持明院統)と自らの血統(大覚寺統)とが、交互に皇位継承を行う両統迭立の始まりです。
院政中には2回の元寇が起こり、自ら伊勢神宮で祈願されています。
父 後嵯峨院が嵯峨野に建造した離宮亀山殿を伝領し、退位後は仙洞としてそこで崩御されています。分骨されていますが、天龍寺境内に亀山殿法華堂を以って陵とした亀山陵があります。隣接する亀山公園には火葬塚があります。
川沿いのお食事処と百日紅
ところで、この亀山公園に、平成19年10月 小倉百人一首文化財団によって、「百人一首歌碑」が建立されました。
小倉百人一首の殿堂「時雨殿」周辺の5つの地域に点在しているのですが、亀山公園には、49首の歌碑があるそうです。
この歌碑の建立に関しては賛否両論あるようですが、ブロガーのサガというか、見つけてしまったので思わず写真を撮り歩く事となり、天皇の火葬塚をパスしてしまいました。
歌碑は次回に続く。
1基あたり約300万円だそうで、×100ですから、かなりの高額です。
それはさておき、この小倉百人一首は、時代的には84代順徳天皇で終わっていますから、当然亀山天皇の歌はありません。それで、最後に今の季節の亀山天皇の歌を探してみました。
あまつかぜ 空にたちつつ あらかねの
土の色にぞ 秋もみえける
嘉元元年(1303年)頃に詠まれた百首歌。
「あらかねの」は「土」の枕詞。夏と秋では、土の色も異なっていると早秋を感じての歌です。
- by zuzu
- at 09:05
comments