2009年09月03日
高倉天皇と小督局
後白河天皇の第7皇子である高倉天皇は、応保元年9月3日(1161年9月23日)に生まれ、8才で即位しています。当然、後白河法王の院政下にありました。
母親は、平清盛の妻 平時子の異母妹である平滋子ですから、清盛は叔父にあたります。
11才で、6才年上の清盛と時子の娘 平徳子(後の建礼門院)を中宮にむかえています。
そして生まれたのが安徳天皇ですから、思いっきり平安末期ですね。
そして、ここに中宮徳子に仕えた宮中一の美女で琴の名手であったという小督局が登場します。
権中納言藤原成範の娘である小督局は清盛の女婿藤原隆房に見初められたのち、
高倉天皇の寵愛を得ることになります。
これにより、清盛に憎まれることとなった小督局は、嵯峨の山中に身を隠します。
天皇は源仲国に小督局を探し出すよう命じ、仲国は琴の音を頼りに探し当て、連れ戻します。
この時奏でていたのが、琴の秘曲「想夫恋」だそうです。
再び天皇の寵愛を得て、皇女(範子内親王)を生みますが、清盛の怒りを買い、尼にされて追放されます。時に23才。川縁に咲いていた花
謡曲になっていますが、まだ観た事がありません。ぜひ観てみたいものです。
- by zuzu
- at 09:09
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