2009年08月21日
お首地蔵さん
ぼちぼち、地蔵盆の季節ということで、お地蔵さんの話です。
北区北野東紅梅町、紙屋川橋の北西に、お首地蔵さんが祀られています。
この辺りが衣笠村と呼ばれていた頃のお話
当時は、人家もなく夜は人通りのない、うら寂しいところじゃったそうな。
そこに夜ごと辻斬りが現れ、犠牲者が出て、村人は怖くて、震え上がっておったそうな。
訴えでても、らちがあかず、自分たちで捕まえようにも、怖くてかなわず、どうしたものかと思案にくれておった。
皆で寄り合って考えたところ、仏様にすがるしか道はないじゃろうと、不幸にも辻斬りに殺された人々の菩提を弔い、併せて村人の安全を願って、お地蔵さんを祀る事に決めたそうな。
そして三体のお地蔵さんを祀り、辻斬りよけを願いました。
不思議なことに辻斬は途絶え、皆はお地蔵さんのおかげだと、お礼参りに訪れたところ、お地蔵さんの体が三体とも、ばっさりと切られていたそうな。
このことから、村人はお地蔵さんを身替り地蔵と崇めるようになり、特に首から上の病いには霊験あらたかと云われるようになり、「お首地蔵」と呼ばれるようになったということじゃ。
- by zuzu
- at 10:24
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