2009年06月07日
羅城門跡
東寺から、九条通を西へ200メートルぐらいの矢取地蔵さんの横を北へ入った児童公園が、羅城門の跡地と伝えられています。
平安京の正門として、朱雀大路の南端に位置し、北の朱雀門と相対していました。
嘉承3年(1107年)に平正盛が源義親を討伐し、京中の男女の盛大な歓迎の中をこの門を通り帰還したという話が残っています。
正面七間、奥行二間で重層、本瓦葺、屋根の両端に金色の鴟尾(しぴ)をあげた堂々たる門で、楼上には兜跋(とばつ)毘沙門像が安置されていたということです。公園内の花
弘仁七年(816年)8月と天元3年(980年)7月の台風によって、倒壊しました。
渡辺綱が楼上の鬼の腕を切り取ったという話や、村上天皇の時代、宮中に伝わる唐渡りの琵琶「玄象」が紛失し、管弦の名人である源博雅が、玄象の音を頼りに羅生門までたどり着き、琵琶を弾いていた鬼を説得して取り戻したという話、芥川龍之介の小説や映画などで有名でそのイメージはかなり怪しい感じです。
- by zuzu
- at 09:10
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