2009年05月24日
くぎ抜き地蔵さん(石像寺)
千本上立売上がったところに、くぎ抜き地蔵さんで有名な石像寺(しゃくぞうじ)があります。弘仁10年(819)に弘法大師が唐より持ち帰った石で、地蔵尊を刻み、寺を開いたという事です。この地蔵さんは、本来、苦抜き地蔵という名前が、正しいのですが、現在では、釘抜き地蔵の名で親しまれています。
室町時代の終わり頃、油小路上長者町に、紀ノ国屋道林という商人がいました。
両手の甲に激しい痛みを感じていたが、どんな治療をしても効果がなく、霊験あらたかな石像寺の地蔵菩薩に7日間の願かけをしたところ、満願の日の夢に、お地蔵さんが現れた。
「汝の苦しみの原因は、前世において人を呪い殺そうと、わら人形を作ってその手に八寸釘を打ち込んだことにある」と告げて、その人形から抜き取った八寸釘を差し出しました。
夢から覚めると、両手の痛みは、うそのように消えていたという伝説があります。地蔵堂の壁に、お礼の絵馬(釘抜きに二本の釘)が掛けられています。
地蔵堂の裏の小祠に鎌倉時代の石像の阿弥陀三尊像があります。
- by zuzu
- at 12:45
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