2009年05月11日
千本えんま堂狂言 その2
二つ目の演目は、「ほうらく割」です。
一の森の朝市で一番の棚に店を出した者に永代供養が与えられると聞いた鞨鼓屋(かっこや)は、夜明け前にやってきます。鞨鼓を一番の棚に飾りつけ、そのまま寝込んでしまいます。ほうらく屋が、遅れてやってきます。鞨鼓屋に先を越されたことに気づき、一番になれなかった事をくやみます。
鞨鼓屋の寝ているすきに鞨鼓を下げ、ほうらくを一の棚に飾って、一番に来たように装い、寝てしまいます。
気づいた鞨鼓屋はほうらくを下げ、鞨鼓を元に戻します。二人のけんかが始まります。
さわぎを聞きつけ仲介に入った庄屋は、どちらの言い分が正しいか調べようとします。鞨鼓を転がし、派手な振り付けで踊る鞨鼓屋に対し、ほうらく屋は、ほうらくを割らないよう、恐る恐る踊りますが鞨鼓屋に割られてしまいます。おしまい願い事を書いて奉納されたほうらくを舞台から落として割ります。ほうらくが割れると願い事が叶うという事です。
- by zuzu
- at 09:00
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