2009年04月29日
石光寺の牡丹 その2
4月20日 石光寺の牡丹の続きです。
ここ、石光寺は中将姫ゆかりのお寺でもあります。
まだ、都が平城京にあった頃、右大臣藤原豊成の娘、中将姫は美貌で知られていたが、17歳で出家、当麻寺で仏道修行に励むうち、霊感を得て蓮の茎を集め、糸を採り、石光寺の庭に井戸を掘り、糸を浸したところ五色に染まったということです。それがこの「染の井」です。その糸を傍らの桜の枝にかけたのが「糸掛け桜」で、井戸の横のガラスケースに収められていました。中将姫はその蓮糸で一夜のうちに当麻曼茶羅を織りあげたという伝説があります。この為、石光寺は別名「染寺(そめでら)」とも呼ばれています。
カーネーションっぽいのもあります。
中将姫の物語は、子供の頃に絵本で読み、木々に掛けられた五色の糸の美しさが強く印象に残っていました。当時、曼荼羅というものが理解できず、また中将姫の名前も忘れてしまい、ただ、姫が木に糸を掛けた絵のページだけが記憶の中にあり、何の物語だったのだろうと、大きくなってからあれこれ調べるうち、それが中将姫の物語であったと知りましたが、この寺にまではたどり着いていませんでした。今回、牡丹の寺を検索して初めて、石光寺こそがその寺である事を知り、あの記憶のページを見てみたいという想いで出掛けました。残念ながら、蓮糸は掛かってはいませんでしたが(^^)、少し想像して楽しむ事ができました。
そして、牡丹の写真はまだ続きます(^^)
- by zuzu
- at 09:14
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