2009年03月11日
観世稲荷社 観世井
西陣中央小学校の南側に観世稲荷社があります。
ここに祀られているのは一足稲荷と観世龍王です。
境内に観世井があります。
龍が降りて、この井戸に入り、水が渦をまくようになったと伝えられています。この波紋を観世水といい、能楽観世流の紋様となっています。
ここは能楽宗家の観世家が足利義満から拝領した屋敷地でしたが、西陣が焼けたあと観世井だけが残されていたといいます。
観世家は大和猿楽の結崎(ゆうざき)座の大夫でしたが、新日吉社、あるいは新熊野神社で舞った観阿弥らの猿楽舞に感嘆した足利義満の保護を得ることによって能楽が成立するきっかけとなりました。
3月9日こちらで年に一度の式典がありました。
今宮神社の宮司さんのもと、観世流の7世 大江又三郎さんをはじめとする観世流の方、西陣中央小学校関係者、日頃、社のお守りをしてらっしゃる鶴屋吉信さんなどが、列席されました。
一般参加も可能ということで、以前は近所の人たちも多くいらしていたようですが、今回は、私だけでした。昨年の小学校内での能楽学習の折り、この日の事をお聞きして、楽しみにしていたのです。
能楽への興味と、なにより龍が降りた話が、私的には、想像力を駆り立てられるところです。部外者1人だけというのは、なにやら気後れして、写真も撮りにくい感じがしたのですが、大江先生に手招きしていただいて、玉ぐし奉納までしてしまいました(*^^*)
校内の展示
そして帰り際に、お土産まで頂いてしまいました。お赤飯と紅白饅頭に、鶴屋吉信さんの「観世井」。
この井戸の由緒にちなんで作られた菓子です。京観世を薄く切って焼いた感じのこの菓子は本店のみで販売されていて、私のお気に入りでもあります。
そしてなんといっても一番のお宝おみやは、観世稲荷さんの御札でした。
きゃ~、これって、めったにお目にかかれないものじゃないかしらん!貴重~!
大満足の日となりました。
早々に描いてみました。
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- by zuzu
- at 10:12
comments
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ありがとうございます。m(_ _)m
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