2009年03月08日
称念寺
近所を歩いていて、ひょっこり出くわしたのが、称念寺さんです。猫寺の話は聞いていたので、あぁここだったのかと、あまりの近さに、あれっといったところです。
慶長11年(西暦1606)に伏見城代職、松平信吉公が岳誉行阿上人に帰依して建立された寺です。その当時 300石の寺領があり寺は栄えていたようですが、信吉公が没すると共に、松平家とだんだん疎遠となり、3代目住職の頃には、絶縁状態で、荒れ果てた寺に猫1匹と住職が暮らすのみとなっていたそうな。
月夜の夜に和尚が托鉢を終え寺へ帰ってくると、美しい姫が、舞を舞っていました。本堂の障子に映し出された姿は、猫の影。愛猫の化身と気づいた和尚は「自分がこんなに苦労しているのに、踊り浮かれているとは」と立腹し、猫を追い出してしまいました。数日後、その猫が和尚の夢枕に立ち、「明日、寺を訪れる武士を丁重にもてなせば寺は再び隆盛する」と告げました。翌朝、松平家の武士がやってきて、姫がお亡くなりになり遺言により、葬儀を頼みたいとの事、和尚は快く引き受け、以後松平家と復縁した寺は以前のように隆盛しました。
めでたし、めでたし。
というお話です。
境内に愛猫を偲んで植えたと伝えられる老松があります。猫が伏した姿を表わしているそうです。
現在では、称念寺は動物の霊を供養してらして、ペット供養の寺として親しまれています。
時間がなかったので、走り描きですが、イラストにしてみました。
- by zuzu
- at 17:04
comments
イラストが良い感じですね。
「我が輩は猫である」の挿絵の様な味があります。
どうも、ありがとうございます。
取り急ぎ、描いたもので、
はずかしい限りです。
そのうち、いろんな伝説をきちんと
筆書きしたいと思っています。