2008年11月04日
西陣小学校「能の世界」
10月20日
西陣中央小学校において、「みんなで楽しむ能の世界」という、イベントが行われました。
財団法人観世文庫様のご好意により、隔年で、実施されている小学校内での能楽です。5,6年生と、保護者、地域住民にむけて、わかりやすい能の説明と、上演です。学校敷地の隣に「観世稲荷」 があり、「観世三郎清治」の屋敷跡地と伝えられているだけに、ご縁の深い間柄ということで、ちょうど店の定休日にあたり、これは観に行かなくてはと、とことこ歩いていきました。
能の話や囃子方の説明のあと、「船弁慶」が演じられました。この演目は、義経役を、子方が演じる慣わしになっているので、子供たちには、同じ年頃の子供が、出ているということで親近感があるやもしれません。舞台のあとは、仕舞や、囃子の体験です。
このような貴重な体験は、多感な子供たちの記憶にしっかり刻まれることでしょう。
ところで、観世稲荷ってどこにあるのですか?と校長先生にお聞きしたところ、とっても気さくに案内してくださいました。
教室のすぐ横に、静かにお稲荷さんと、井戸がありました。 あるとき龍が井戸に降りてから、水は常に揺れ動いて波紋を描くこととなり、この波紋を観世水といい、能楽観世流の紋様となったといいます。 鶴屋吉信さんの「京観世」のお菓子も、ここからきています。地下水の合流点であったために渦が巻いていたという話もありますが(^^)まぁ、龍の話のほうが夢があっていいかしらん?
- by zuzu
- at 12:42
comments