2008年06月05日
薪能
6月1日 平安神宮へ、薪能を観に行きました。
開場は4時半からですが、例年のごとく、席取りの為、12時半から、神宮前に座り込みです。今年は程よいお天気で、着物でも暑くもなく待機できました。シートにお座布、ドリンク、本など完全装備は、もう慣れたものです。いつも花形狂言師の茂山兄弟がパンフレット販売のため、開場前に現れるので、今年は、お二人の絵を描いてプレゼントしようと、待ち構えていました。開場迫る頃に、逸平さん登場!自分用の絵にサインをしてもらいました。キャ~ (^0^)
お兄さんの宗彦さんは、楽屋でお仕事中だそうで、一先ず会場入り。走らないでください~と言われても、はやる気持ちは、止まりません。またいつもの灰かぶり席を、キープしました。腕章をしたカメラの人が先に真ん中押さえてるから、やっぱりちょっと横の席になってしまうんですよね~。近頃は肖像権の問題とかで、上演中の撮影が全面禁止になってしまいました。以前は、カメラおじさんが前列にいっぱいでしたが・・・。と言うわけで、これなら載せてもいいかしらと、薪の雰囲気写真だけUPです。 5時半の開演までの間に、お弁当タイムです。お酒もそこそこ飲んで、心地よい加減で、待ちます。今年のテーマは、源氏物語で、新作能『紅葉賀』も上演されます。日曜のせいか、新作の上演のせいか、例年より観客が多く、立ち見や通路に座り込み組がいっぱいです。まだ明るいうちに『浮橋』、挨拶のあと火入式、暮れ行く中での『紅葉賀』、狂言『萩大名』、とっぷり暗くなって『須磨源氏』という流れです。 『紅葉賀』は、帝や女御たちの見守る中、頭中将と光源氏の華やかな舞楽、舞のあと、立ち去る藤壺の女御と光源氏の揺れる心中を題材にしていました。背景の社殿が、当時の清涼殿を思わせ、雅な源氏物語の世界へと誘います。帝、若すぎ~で、調子狂う感じは、能の構成ならではです。一の松あたりで振り返る藤壺と本舞台の光源氏、暮れなずむ中に怪しく揺れる篝火。私の陣取った席からは、まさに揺らぐ藤壺薪能ならではの醍醐味です。室内の舞台では、こうはいきません。これが、病み付きになる要因です。(豪華キャストと演目の割りに安いというのもありますが。) 『萩大名』 千作さんは、そこに存在しているだけで、おかしい感じがするのは、すごい事です。以前、他の舞台で、込んだ後ろの席のため、声しか聞こえなかった経験がありますが、声だけで笑える~と感動した事がありましたが、脇に座ってはるだけでも絶妙です。例年だと、ここらで、一枚羽織らないと肌寒くなってくるのですが、台風の影響でしょうか、全く、羽織の出番はありませんでした。出口のところで、ようやく宗彦さんを見つけ、サインをゲットして、ご満悦で、帰宅しました。\(^0^)/
- by zuzu
- at 17:30
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